・両社の経営資源を活用し、日本農業の持続的な発展に貢献
㈱クボタと三菱マヒンドラ農機(本社:島根県松江市)は3月31日、日本市場での業務提携に合意したと発表した。今後、具体的な協業内容について協議を進めていく。相互OEM供給の拡大、およびスマート農業の基盤となるクボタのIoTプラットフォーム「KSAS」対応製品の利活用などを通じ、多様化する顧客のニーズに応え、日本農業の持続的な発展に貢献していく。
日本国内では、農業従事者の高齢化や離農などにより農業人口が減少し、大規模な担い手層と一般兼業農家への2極化が進むなかで、農業機械には省人・省力化、作業効率化、コスト低減に対するニーズが高まっており、各種自動化やIoTの活用など技術開発も高度化している。
クボタは、小型から大型までの幅広い品揃えに加え、自動運転農機や営農支援システム「KSAS」などを活用したスマート農業の提案などにより、また三菱マヒンドラ農機は、独自技術を搭載した製品に加え、ロングライフをメッセージとするこだわりのものづくりなどにより、それぞれ顧客の課題解決に取り組んでいる。しかし、農業機械市場の拡大が見込めないなか、今後も持続的に顧客の幅広いニーズに応えていくための経営資源の確保が課題になっていた。
このほど、クボタと三菱マヒンドラ農機は業務提携に合意し、両社の経営資源を相互に活用した製品・サービスや各種ソリューションの効率的な供給を通じて、より多くの顧客の課題解決に貢献するとともに、継続的かつ安定的に日本の食料生産に寄与すべく協議していく。
■提携の概要
[1] 相互OEM供給の拡充
現在の相互OEM供給の範囲を更に拡大し、トラクタ、田植機、コンバインを中心に作業機および関連機器も含めたラインアップの拡充を図る。
[2] 営農支援システム「KSAS」の利活用
クボタの営農支援システム「KSAS」に対応した製品の供給と併せて、三菱マヒンドラ農機におけるKSAS利用などについて検討を進めていく。
[3] その他
開発分野における協業について今後協議する。