NTN、フィルム延伸機テンタークリップ用軸受の信頼性を向上

・耐グリース漏れ性と耐久性の向上により、プラスチックフィルムの生産性向上に貢献

 NTNは3月31日、保持器とグリースの見直しにより、低トルクで耐グリース漏れ性と耐久性を大幅に向上させたフィルム延伸機テンタークリップ用軸受を開発したと発表した。

 開発品は、「非接触シール」、内径を拡大しグリースの保持性を向上させた「新開発保持器」、および耐熱性に優れる「長寿命グリース」の適用により、低トルク化、グリース漏れの抑制、耐焼付き性の向上をすべて実現した。具体的な性能として、同社従来品(非接触シール形軸受)の低トルク性能を損なうことなく、グリース漏れ量を70%低減、耐焼付き性を40%向上させている。軸受温度が230°Cまで使用可能な中温仕様と、300°Cまで使用可能な高温仕様をラインアップし、汎用プラスチックフィルムからエンジニアリングプラスチックフィルムまでの幅広い延伸温度に対応可能。

 NTNは、開発品を延伸機メーカー、クリップメーカー、プラスチックフィルムメーカーに提案し、プラスチックフィルムの生産性向上とフィルム延伸機のランニングコストの低減に貢献していく。

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