タダノ、北米市場向け新型ラフテレーンクレーン発売

 ㈱タダノは3月15日、最大吊上げ荷重130t(ショートトン※)の北米市場向けラフテレーンクレーン「GR-1300XL-4」を16日から発売すると発表した。標準仕様価格は1億3千万円(税別)で年間50台の販売を見込んでいる。

 ラフテレーンクレーン(Rough Terrain Crane)とは、一つの運転席で、走行とクレーンの操作が行える自走式クレーン。不整地や比較的軟弱な地盤でも走行できるほか、狭隘地での機動性にも優れ、コンパクトさと小回り性を活かし、最も活躍しているクレーンの一つ。

 タダノのラフテレーンクレーンは、北米エネルギー資源開発(シェールガス、オイルサンド)の過酷な環境下や、故障等で代替が困難な現場において、常に安全性と品質、信頼性で高い評価を得ている。

 今後期待されている地上風力発電の建設では、より高い吊り上げ能力のラフテレーンクレーンが求められているが、この風車の組み立ては、僻地(へきち)の現場が多いことから、搬送性の良いクレーンや、風車間の移動をフル重量で行えるコンパクト性も重要となる。

 開発したラフテレーンクレーンは、これら市場のニーズに応え、コンパクトな2軸キャリヤとしては、クラス最大級の吊上げ能力と作業領域を有し、さらに優れた搬送性や作業の安全と快適性を高めた。

 ※ショートトンは、北米市場で一般的に使用される重量単位。日本では1ショートトン=0.907トンで換算。

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