オークマ、多様な大物部品加工に最適化した5面加工門形マシニングセンタ「MCR-BV」を発売

・高精度・高能率生産の徹底追及により「加工」と「計測」を融合

 オークマは11月4日、高能率・高精度5面加工門形マシニングセンタ「MCR-BV(Vはファイブの意)」を開発、販売を開始すると発表した。

 累積販売数9,500台以上の実績を誇る同社の門形マシニングセンタシリーズにおいて、フラッグシップモデルMCR-Bシリーズの加工能力、精度安定性をさらに向上し、加工と計測の融合を実現可能とした。また、100種類以上の主軸ヘッドが使用可能で、多様な複雑大物部品も一台で完遂できる。半導体製造装置、エネルギー関連、航空宇宙分野を始め、幅広い産業機械における大物部品加工に最適化し、高い生産性を提供する。

 半導体製造装置、風力や太陽光、ガス発電などの低炭素エネルギー市場が世界中で急拡大している。大型の部品を扱う産業機械分野が拡がることで、より広範囲な加工物や多様な加工工程を高精度、高効率で加工できる多目的な大型加工機が求められている。また、大型部品加工において必要とされる高度な品質を維持してきた経験やノウハウの伝承が課題となっており、熟練技能者に依存することなく機械が自律的に品質を維持できる高精度、高機能な大型加工機のニーズが高まっている。

 「MCR-BV」では、オークマ独自の知能化技術を用いることにより、熟練者の技能が必要だった大型加工機の精度維持を誰でも簡単に高いレベルで実現可能な機械として開発した。大物部品加工分野における多様な加工物を対象に、荒加工から仕上げ加工、複雑な多面加工に加え、計測までを1台でこなす高度な工程集約能力によって、一気に完成品にまで仕上げることを可能にした。

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