中国の工業用電力消費量、1~8月は0.5%減だが8月は前年比9.9%増

 中国電力企業連合会が最近発表した2020年1~8月の電力工業運営状況データによると、社会全体の電力消費量は、今年初めてプラス成⾧を遂げ、第二次及び第三次産業の電力消費量の減少幅は引続き縮小している。

 風力及び太陽光発電の設備容量は高い成⾧を維持し、発電設備の設備容量のグリーン開発傾向は持続している。水力及び火力発電設備の利用時間は、前年同期比で減少し、原子力、風力及び太陽光発電設備の利用時間は同期比で増加している。全国の地域間送電量は高い成⾧を示している。発電インフラの新規設置容量は同期比で増加しており、うち水力と火力発電が増えている。投資を完了した電源の同期比は増加しており、うち投資を完了した新エネルギー発電は高い増加を示している。

 1~8 月、工業用電力消費量は前年同期比で0.5%減少し、伸び率は同で3.2 ポイント減少している。製造業の電力消費量は同0.3%減少し、伸び率は同3.7 ポイント減少している。製造業で、4つの高負荷エネルギー産業の合計電力消費量は同0.8%増加している。

 1~8月、第三次産業の電力消費量は同1.0%減少している。うち情報送信/ソフトウェア及び情報技術サービス産業の電力消費量は27.1%増加し、宿泊施設及び飲食産業の電力消費量は10%を超える減少で、伸び率は前年同期比でマイナス11.4%の減少だった。

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 8月の工業用電力消費量は前年同月比9.9%増加し、伸び率は同5.8 ポイント増加している。製造業の電力消費量は9.7%増加し、伸び率は同7.4 ポイント向上している。製造業で、4つの高負荷エネルギー産業の合計電力消費量は同9.2%増加している。うち建材産業の電力消費量は同11.2%増加、化学工業は同9.5%増加、黒色金属産業は同8.9%の増加、有色金属産業は同7.9%増加である。

 ハイテク及び装備製造業の合計電力消費量は同13.8%増加している。うち自動車製造業、器具計器製造業、電気機械及び器材製造業、コンピュータ/通信及びその他の電子機器製造業の伸び率は20%を超えており、それぞれ前年同月比で30.9%、22.9%と22.6%の増加である。

 消費財製造業の合計電力消費量は同5.6%増加している。うち家具製造業は同16.0%の増加、食品製造業は同14.0%の増加、製紙及び紙製品製造業は同9.0%増加している、皮革/毛皮/羽毛及びその他靴製造業の電力消費量はマイナス成⾧だった。

 8月の第三次産業の電力消費量は、同7.5%増加している。うち情報送信/ソフトウェア及び情報技術サービス産業の電力消費量は同28.0%増加、リース及びビジネスサービス業は同9.4%増加、不動産業界は同8.0%増加している。

  2020 年9 月23 日:CHPSA サイト、出所:中国工業新聞網より要訳 ニュースソース

 ニュースリリース(中国電力企業連合会)