COVID-19後の経済:「ロボットが雇用を創出する」・・・IFRリリース

・経済学者Daron Acemoglu(ダロン・アセモグル)の研究に関するMIT(マサチューセッツ工科大学)news officeの結論は間違っている

 IFR(International Federation of Robotics、フランクフルト):2020年5月14日・・・世界中の企業が産業用ロボットの使用を増やしています。5年以内に、世界の稼働在庫は約65%増加して240万台になりました(2013〜2018年)。同じ期間に、米国労働統計局は雇用市場にプラスの影響を報告しました。自動車産業における雇用-ロボットの最大の採用者-は、824,400人から1,005,000人に22%増加しました(2013-2018)。

 これらの事実は、経済学者Daron Acemoglu(ダロン・アセモグル)の研究に関してMIT (Massachusetts Institute of Technology)news officeが最近発表した結論と矛盾しています。1990年から2007年のデータに基づいて、彼はロボットが米国のブルーカラー労働コミュニティでの雇用に及ぼす全体的な悪影響を推測しています。それでも、米国、ヨーロッパ、アジアでの最近の経験はその逆を証明しています。ロボットの採用は、COVID-19以降の経済における生産性の成長の重要な決定要因となるでしょう。これらは、国際ロボット連盟の結果です。

 国際ロボット連盟の会長、Milton Guerry(ミルトン・ゲリー)は次のように述べています。「雇用に対する自動化の影響は、これまでのテクノロジー主導の変化の波と何ら変わりはありません。生産性の向上と自動化の競争上の優位性は、仕事に取って代わるものではありません。タスクを自動化し、仕事を増やし、新しい仕事を作成します。」

■OECD Research:「10倍の生産性」

 OECDの調査によると、テクノロジーを効果的に採用している企業は、採用していない企業よりも10倍生産性が高いことが示されています。COVID-19以降の経済に必要なソフトスキルと技術知識を労働力に提供するには、産業界、政府、教育機関の間の緊密な協力が必要です。政府の政策インセンティブは、トレーニングへの企業の投資を奨励し、教育の資金をサポートするものでなければなりません。

■工業生産のルネサンス

 コロナウイルスから学んだ教訓に応えて、世界中の企業がグローバルサプライチェーンのビジネスモデルを再評価しています。これはおそらくロボットの導入を加速させ、一部の地域での工業生産の復活につながり、そして仕事を取り戻すでしょう。危機後、IFRは、たとえ業界が現在、景気後退から脱却できないとしても、ロボット工学と自動化にかなりの後押しを期待しています。

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