ヤマハ発動機、ロボティクス事業の中国(華南)拠点を整備・拡充

・成長著しい中国華南地区で販売・サービス体制を強化、事業拡大・中期計画の基盤を構築

 ヤマハ発動機は5月12日、2013年に設立し、中国での表面実装機(サーフェスマウンター)・産業用ロボットの販売を行ってきた、Yamaha Motor IM(Suzhou)Co.,Ltd.深圳分公司の事務所を龍華地区へ移転するとともに、多岐にわたる製品群を統合的に展示するショールームを同事務所内に新設すると発表した。また、これらの拠点整備・拡充と併せ、人員の増強を図る。

 事務所と隣接するショールームでは、顧客の要望に合わせて、その場で的確な商品説明やアドバイスができるほか、新規・既存ユーザー双方に向けたセミナーやトレーニングを実施できる。また、そのような教育活動を通じて、さらに現地特約店のサービスおよび営業スキルを強化し、より強固なサービスを生み出す循環創出を狙う。加えて、昨年7月に発足したYamaha Motor Robotics Holdings Co., Ltd.(以下、YMRH)の事業会社である㈱新川、アピックヤマダ、㈱PFAの現地事務所として集約させて、YMRHとのシナジーを加速させる。

 今回の体制強化は、ヤマハ発動機の長期ビジョンの一つ「ART for Human Possibilities, Advancing Robotics」の一環。ロボティクス分野では、YMRHの得意とする半導体後工程を含めた「1 STOP SMART SOLUTION」コンセプトによる高度なトータルソリューションを、いち早く提供可能とする体制が構築される。

 中国の華南地域では、スマートフォン・5G関連の大手民生メーカーやその部品メーカーだけでなく、産業系メーカー、自動車メーカー、EMS(※)からの底堅い設備需要があり、ヤマハ発動機の体制強化は、顧客のビジネスの高効率化を下支えする。

※EMS(Electronics Manufacturing Service):電子機器の受託生産を専門に行うサービス、企業のこと。

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