・建設業界全体の生産性向上や魅力向上を目指し、基本合意書を締結
鹿島建設と㈱竹中工務店は1月30日、建設業界全体の生産性および魅力向上に向け、ロボット施工・IoT分野における基本合意書を締結し、2019年12月から技術連携を進めることにしたと発表した。
両社は、「建設RX(※)プロジェクト」チームを立ち上げ、既に開発済み技術の相互利用等に着手している。今後の技術開発においても、本合意書に基づき積極的に協働を進めるとともに、こうした取組みを広く業界全体に働きかけていくことにより、建設業が抱える諸課題の解決に尽力していく。
※RX:ロボティクス トランスフォーメーション デジタル変革(DX)になぞらえ、ロボット変革(Robotics Transformation)の意
建設業では、就労者の高齢化に伴う就労人口減少などの社会的背景を受け、将来の担い手確保や働き方改革の実現が喫緊の課題となっている。こうした中、ゼネコン各社では施工ロボットやIoTを活用した施工支援ツールの開発を進めているが、実際に使用する協力会社側にとっては、それぞれ異なる操作方法を習得する必要があるなど、負担が大きいことが課題。また、個社で生産する施工ロボットの台数では、開発コストが回収できるまでの量産は難しく、結果的にロボットの本体価格が高額となり、現場への普及を妨げる要因となっている。
今後、両社で「機械遠隔操作システム」や「場内搬送管理システム」を共同開発していく。また、開発済み技術の相互利用として、鹿島建設が開発した「溶接ロボット」や竹中工務店が開発した「清掃ロボット」を両社の現場で活用していく。なお、適用結果は相互に共有し、さらなる機能向上を図るべく改良にフィードバックしていく。
詳細は、ニュースリリース
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