アイチコーポレーション、2019年4~12月期売上は4%減の405.5億円、通期予想は下方修正

 アイチコーポレーションが1月30日に発表した2020年3月期第3四半期連結累計期間(2019年4~12月)の連結経営成績によると、売上高は前年同期を18億29百万円(4%)下回る405億50百万円となった。(*数値表記は原文尊重)

 セグメント別には、特装車売上高は前年同期を19億56百万円(6%)下回る322億28百万円、部品・修理売上高は前年同期を1億49百万円(2%)上回る78億9百万円となった。利益については、営業利益は前年同期を8億59百万円(20%)下回る34億54百万円、経常利益は前年同期を7億88百万円(17%)下回る38億39百万円となった。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期を94百万円(3%)下回る31億97百万円となった。

■経営成績に関する説明

 2019年4~12月期における国内経済は、雇用・所得環境の改善、個人消費の持ち直しなどが見られるが、製造業の輸出低迷や生産の減少などの影響により、企業収益については先行き慎重な見方が増してきている。海外経済においても、米国の保護主義的な通商政策の長期化、中国経済減速の先行き、英国のEU離脱問題、中東情勢をはじめとする地政学的リスクへの懸念などがあり、先行きの不透明感が払拭されない状況にある。

 このような環境の中、特装車の販売について、2019年4~12月期では、第2四半期連結累計期間(4~9月)までの、排ガス規制による一時的な需要増に対する反動減、および同社2019年11月12日付で公表した台風19号による影響などにより、レンタル業界を除き、前年同期に比べ売上が減少した。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 2020年3月期通期の業績予想については、売上高は580億円(前回予想630億円)、営業利益53億円(同73億円)、経常利益57億円(同75億円)、親会社株主に帰属する当期純利益45億円(同53億円)と修正した。

 ポスト新長期排出ガス規制対応による駆け込み需要の反動減により、受注が予想以上に鈍化したことと、および2019年10月12日に上陸した台風19号の影響により、サプライヤーが浸水被災したことにより、生産調整を余儀なくされていること等により、取り巻く事業環境は、継続して厳しい状況が続くものと見込まれるため、通期業績予想を見直した。

 なお、適時開示に該当する修正ではないが、投資判断への重要性に鑑み、修正発表するもの。また、今回の通期業績予想の修正に伴う2020年3月期の期末配当予想の修正の変更はないとしている。

 アイチコーポレーションの2020年3月期第3四半期決算短信

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