東洋機械金属、2019年4~12月期売上は横ばいの236億円

 東洋機械金属が1月28日に発表した2020年3月期第3四半期連結累計期間(2019年4~12月)業績によると、受注高は、中国、米州での自動車関連および中国でのIT電子機器関連からの需要が低調だったことから、189億900万円(前年同期比23.1%減)、売上高は、236億800万円(同0.9%減)となった。このうち、国内売上高は83億4,400万円(同2.3%増)、海外売上高は152億6,400万円(同2.6%減)となり、海外比率は64.7%となった。

 利益面は売上高が減少したことから、営業利益は12億3,700円(前年同期比17.1%減)、経常利益は12億3,600万円(同20.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億600万円(同26.7%減)となった。

 4~12月期における国内経済は、当初は緩やかな回復基調で推移したが、米中貿易摩擦 の余波が中国にとどまらず、米国・欧州・日本へと広がり、製造業を中心に不透明感が拡大し、受注環境の悪化が顕著となった。同社の事業に関連する業界は、中国及び米国を中心に需要が減速し、厳しい事業環境となった。同社は中長期的な事業計画・方針のもと、2021年3月期までの3ヵ年の中期経営計画(TOYO-G-Plan2020)に沿って、“グローバル成長市場戦略に向けた事業の拡大、成長及び 構造改革”を基本方針とし、収益向上への事業活動を推進している。

■製品別の売上の状況

[射出成形機] 射出成形機は、第2四半期連結累計期間までは、国内は容器類などの生活用品関連や自動車関連向けの売上が増加した。また、海外では欧州や米州での生活用品関連向けの売上が増加した。しかし、第3四半期連結会計期間の売上は国内・海外ともに減少した。その結果、売上高は185億8,500万円(前年同期比 6.3%増)となった。

[ダイカストマシン] 自動車関連向けを中心とするダイカストマシンについては、国内の売上は減少した。また、海外では中国の売上が減少した。その結果、売上高は50億2,300万円(前年同期比20.9%減)となった。

 なお、2020年3月期通期の業績予想については、売上高309億円(前期比2.8%減)、営業利益15億5,000万円(同:24.6%減)、経常利益22億円(同:28.9%減)、株主に帰属する当期純利益9億3,000万円(同:30.8%減)と2019年10月25日公表値を据え置いている。

 東洋機械金属の2020年3月期第3四半期決算短信