国際協力銀行(JBIC)、いなば食品(静岡県)がタイで実施する食品・ペットフード事業に融資

 ㈱国際協力銀行(JBIC)は1月21日、いなば食品(本社:静岡県、稲葉敦央社長)のタイ法人THAI INABA FOODS CO., LTD.(以下「TIF」、バンコク)との間で、貸付契約を締結したと発表した。融資は、地域金融機関と協調し、本邦の中堅・中小企業に対して海外事業展開支援を行うもの。  

 この案件は、TIFがタイにおいて実施する食品及びペットフードの製造・販売事業に必要な資金を現地通貨建てで融資するものであり、TIFの第2工場新設に充てられる。  

 いなば食品は、缶詰、レトルト食品及びペットフード等を製造・販売する中小企業。アジア地域における人口増加や世界的にペットの飼育頭数が増加していることを背景に、いなば食品は、TIFを通じて、食品及びペットフードの海外生産拡大を企画している。融資は、こうしたいなば食品の海外事業展開を、タイ・バーツ建て融資で支援することで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、タイ等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。  

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