プライメタルズテクノロジーズ、台湾のCSC より高炉向けにステーブを受注

・CSC の第2 高炉にステーブを据付

・高炉の耐用年数をさらに18 年延長

・高炉6 基のうち5 基にPT社製機器を導入予定

 プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies:以下、PT社)は1月21日、台湾の鉄鋼メーカーであるチャイナスチール(以下、CSC 社)の子会社、チャイナスチールマシナリー(以下、CSMC 社)より、高雄製鉄所の第2 高炉用のステーブを受注したと発表した。

 この新型ステーブは、高炉の耐用年数をさらに18 年延長することを目的として、第2 高炉の第3 次改修の一環として導入される。今後、CSC および子会社の中龍鋼鐵(Dragon Steel)が操業する高炉6 基のうち5 基に、プライメタルズテクノロジーズの機器が導入される予定です。最終納入は2020 年6 月末を予定している。

 第2 高炉の炉床直径は12 メートルで、内容積は3,300 立方メートル。生産能力は1 日平均6,900トン。第2 高炉の第3 次改修では、鉄皮と冷却システムも刷新する。冷却システムについては、炉床から上部スタックにかけて銅製および鋳鉄製のステーブを組み合わせて据付ける。PT社は鋳鉄製ステーブを9 本供給し、この新たなステーブの据付は、2020 年の操業停止期間中に実施される予定です。改修後の高炉の操業開始は、2021 年前半を予定している。

 台湾最大の鉄鋼メーカーであるCSC は年間約1,000 万トンの生産能力を有し、そのうち約3 分の2 を台湾国内市場に、残りの3 分の1 を海外向けに出荷している。製品は、鋼板、棒鋼、線材、熱延・冷延コイル、電気亜鉛めっきコイル、電磁鋼コイル、溶融亜鉛めっきコイル、Ni/Ti 基合金など多岐にわたる。同社高雄製鉄所にある2つのBOF 転炉工場には、7 基の2 ストランド式スラブ連続鋳造機と、3 基の4 ストランド式ブルーム連続鋳造機が設置されている。このうちスラブ連続鋳造機は主に炭素鋼および低合金鋼の生産に用いられている。PT社は高炉用機器の供給だけでなく、近年CSC 高雄製鉄所のスラブ連続鋳造機のアップグレード工事も実施した。

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