アステラス製薬、約100億円投じて富山に原薬製造施設を建設

 アステラス製薬(本社:東京都中央区)は117日、生産子会社であるアステラス ファーマ テック富山技術センター内に、プログラフ®(一般名:タクロリムス水和物)の新たな原薬製造施設として「第3発酵棟(仮称)」(画像は完成イメージ)を建設すると発表した。

 プログラフ®は、アステラス製薬が創製し、約100の国と地域において販売されている免疫抑制剤。臓器移植後の拒絶反応を抑制するための第一選択薬として世界の移植医療に大きく貢献しており、20193月期のグローバル売上は1,957億円だった。

 富山技術センターは、現在、プログラフ®の国内外向け原薬製造および製剤・包装を担っている。今回の第3発酵棟の建設は、プログラフ®の今後の安定的な需要見込みおよび既存製造施設の状況等を踏まえ、これまでのノウハウをベースとした最新鋭の製造施設を富山技術センター内に建設することにより、高品質の製品を今後も安定的に供給できる、より強固な生産体制を構築することを目的に行うもの。

 総工費は約100億円で、地上3階建て、延床面積約7,220㎡、20204月に着工し、20218月の完成を予定している。

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