・第3発電総公社(EVNGENCO3)との覚書に調印
・運転・メンテナンス技術者の能力向上、およびボイラーなど発電所機器の性能強化をはかる
・O&M支援先の利益最大化を目指し、同国の電力産業の発展に貢献
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は1月17日、ベトナムの発電会社である第3発電総公社(Power Generation Joint Stock Corporation3:EVNGENCO3)に対して発電所の運転・保守(O&M)支援および技術者の技術力向上に向けたトレーニングを提供することで合意し、1月12日に現地で同社との覚書(MOU:Memorandum of Understanding)に調印したと発表した。
今回のMOUは、同国中部の中核港湾都市ダナンに日本領事館が開設されたことを記念して同日開催された式典に併せて、その近郊都市ホイアン(クアンナム省)で締結されたもの。同国のグエン・スアン・フック首相立ち会いのもと、EVNGENCO3のディン・クオック・ラム取締役会長と河相 健MHPS社長が調印した。
EVNGENCO3は、ベトナム電力公社(Vietnam Electricity:EVN)の傘下にある発電会社の一つで、2012年に設立。ベトナム国内で総発電設備の12%にあたる約640万kWの発電事業を手掛けている。MHPSはこれまで、同社のフーミー1(Phu My1)ガス火力発電所向けに機器供給を行った実績を有している。
MHPSはMOUに基づき、トレーニングを通じた同国発電所の運転要員・メンテナンス要員の能力開発・強化、およびボイラーなど発電所機器の性能強化を支援していく。発電所における問題解決にあたるとともに、持続可能性および信頼性ならびに効率の向上をはかることでEVNGENCO3の利益最大化を目指し、同国の電力産業の発展に大いに貢献していく。
EVNGENCO3のディン・クオック・ラム取締役会長は次のように述べている。「今回のMOUはEVNGENCO3とMHPSの良好な関係をさらに拡大するものです。MHPSはMHPSと連携して、火力発電所のO&Mにおける新しい技術の研究と開発を進めていきます」。
一方、MHPSの河相 健社長は次のように述べている。「今回のMOUに基づいて、MHPSはEVNGENCO3と長期的かつ戦略的なパートナーシップを構築します。MHPS技術を通じて、ベトナムの電力産業の発展に貢献できることを嬉しく思います」。
MHPSは、今回のEVNGENCO3とのMOU締結を弾みに、ベトナムの経済発展に不可欠な電力の安定供給に寄与するとともに、エネルギーの脱・低炭素化を促進し地球環境の保全に貢献していく。
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