日本貿易保険(NEXI)は1月10日、インドの大手製鉄会社であるJSW Steel Limited(JSW Steel)の製鉄関連設備新設案件への融資に対して保険引受を決定したと発表した。
この案件は国際協力銀行(JBIC)及びJSW Steelの間で2018年3月26日に設定した輸出クレジットライン1の下で引受を行う案件であり、みずほ銀行(みずほ銀行)及びJBICの協調融資により行われる。NEXIはこのうちみずほ銀行の融資部分について保険を引き受ける。
JSW Steelは、JFEスチールが15%出資参画する企業であり、案件は、JSW Steelが実施するインド南西部カルナタカ州のヴィジャヤナガル製鉄所の拡張事業に関し、JSW Steelが三菱重工業他とドイツ法人Siemens AGとの合弁会社であるPrimetals Technologies Ltd.の海外子会社であるPrimetals Technologies USA LLC 及びPrimetals Technologies India Private Limitedより、粗鋼の加工に用いる線材圧延設備一式を購入するための資金を融資するもの。
インドでは、国内経済成長を背景として鉄鋼需要の拡大が見込まれている中、高品質の日本製製鉄設備に高い関心が示されている。この案件は、日本企業の海外法人製の機械・設備等の輸出・販売拡大を支援し、JSW Steelの設備投資ニーズに迅速かつ柔軟に対応するもの。
NEXIは、今後も日本の政策金融機関として、本邦企業及びその海外現地法人による輸出を積極的に支援していく。