日本工営、インド・チェンナイでメトロ整備事業など3件を総額54億円で受注

・急増する交通需要へ対応、都市圏経済の発展に寄与

 日本工営は1月8日、インドのチェンナイ都市圏でメトロ整備など交通運輸関連プロジェクト3件を受注したと発表した。

 チェンナイは、南インドの東部、ベンガル湾に面するタミル・ナド州の州都であり、インド第4位の約1,070万人の人口を有する南インド最大の都市圏かつ世界でもトップクラスの人口過密都市。急速な人口増加と経済発展に伴う交通量の増加で、道路の渋滞が慢性化するなど人々の生活や企業活動にとって大きな障害となっている。日本工営は、これらの課題に対し、安全性・エネルギー効率・社会環境保全を視野に入れながら、輸送需要への対応および公共交通システムの整備を推進していく。

■チェンナイメトロ建設事業(フェーズ2)

 チェンナイ都市圏では、チェンナイメトロ建設事業(フェーズ1)開始後も人口増は続いていることに加え、都市化の流れが郊外地域へと拡大していることから、フェーズ1事業路線の外環部をカバーする形で、総延長約107.5kmの3号線、4号線、5号線の新規3路線が計画された。

 同事業では、そのうち需要が高く整備の緊急性が高い3号線(マドハヴァラムミルクコロニー駅~ショリンガナルール駅間)と5号線(マドハヴァラムミルクコロニー駅~チェンナイ・モフシル・バス・テルミヌス駅間)の一部、57 駅・約52.0kmに対応する。開業予定は2027年6月。

 日本工営グループにおいてインド国のメトロ事業は初となる取り組み。また、同事業はインド国メトロ案件初の二国間タイド制度※適用案件で、日本の技術や製品の導入が期待されている。

※主な調達先を日本と相手国企業に限定する制度

<事業概要>

・案件名称:チェンナイメトロ建設事業(フェーズ2)

・発注者:チェンナイメトロ公社(Chennai Metro Rail Limited)

・サービス概要:

(1) 詳細設計レビュー

(2) システム関係基本設計

(3) 入札支援

(4) 施工監理

・業務体制:

3社JV:日本工営株式会社(幹事)

Aarvee Associates Architects Engineers & Consultants Pvt. Ltd、Balaji Railroad Systems Pvt. Limited,Sub-Consultants: Nippon Koei India Pvt. Ltd.

 株式会社大阪メトロサービス

・サービス期間:2020年1月 ~ 2029年12月予定

・契約額:日本工営 約22億円、Nippon Koei India 約32億円(人件費報酬額)

 詳細は→ ニュースリリース