ヤマザキマザック、「Mazak iCONNECT 」にファナック社製ロボット向けの保守診断機能を追加

 ヤマザキマザック(本社:愛知県大口町、以下マザック)は11月25日、シスコシステムズ合同会社(東京都港区、以下シスコ)による技術協力のもと開発したコネクティッドサービス「Mazak iCONNECT(マザックアイコネクト)」に、ファナックのロボット向け保守診断機能をオプションとして追加し、「ZDT on Mazak iCONNECT」として2020年4月より提供開始すると発表した。

 現在、製造現場では労働人口の減少と熟練作業者の不足への対応や、更なる生産の効率化を目的として、ロボットを活用した自動化システムの導入が進んでいる。その一方、ロボット1台のトラ ブルが長時間の生産停止につながることも懸念されるため、ロボットに対する保守サービスのニーズも高まっている。

 2015年にファナックとシスコはロボットの稼働率向上に向けた保守診断機能「ZDT(ゼロダウンタイ ム)」のクラウド対応を始めた。一方、マザックは2015 年よりシスコと工作機械のIoT化に関して協業を進めており、2018 年にコネクティッドサービス「Mazak iCONNECT 」を発表し、2019 年4月よりサービスを開始している。

 ファナックの「ZDT」とマザックの「Mazak iCONNECT」は、共にシスコの産業向け IoT ソリューション を採用したプラットフォームで構成されており、今回の機能連携が実現した。マザックの「Mazak iCONNECT」に加入している顧客は、新たな通信機器やインターネット接続回線を追加すること なく、「ZDT」の機能をオプションとして利用することができる。

 これにより、顧客は「Mazak iCONNECT」を通してマザック製工作機械とそれに連結されたロボットを含む生産システム全体の保守サービスを受けることができる。

 「ZDT on Mazak iCONNECT」はマザックが販売する自動化オプションに含まれるファナック製のロボットだけでなく、顧客もしくはインテグレータが準備したマザック製の機械に連結されたファナック 製のロボットも対象となる。

 マザックは既に自社工場で「ZDT on Mazak iCONNECT」の活用を開始しており、2019年11月25日 (月)から28日(木)に美濃加茂製作所第一工場、第二工場で開催するプライベートイベント 「DISCOVER 2019」(https://www.mazak.jp/discover2019/top/)で、「MAZAK iCONNECT」および「ZDT on Mazak iCONNECT」の展示デモを行っている。

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