ヤマハモーターロボティクスHDは8月7日、国内外の拠点の再編および希望退職の募集等の構造改革を実施すると発表した。
1.構造改革を行う理由
2019年8月7日付「中期経営計画策定に関するお知らせ」で公表した中期経営計画に基づく構造改革の一環として、半導体業界の市況の波に影響されない企業体力をつけ、需要が減少しても黒字を確保できる体制を構築するため、国内外の生産拠点の再編および人員の適正化等を実施することにした。
2.構造改革の概要
(1)生産拠点の集約
[1]国内生産拠点の再編
2019年12月内に、ヤマハモーターロボティクスHDの連結子会社である㈱新川の武蔵村山工場は閉鎖し、ダイボンダおよびフリップチップボンダの生産地を、ヤマハモーターロボティクスHDの親会社であるヤマハ発動機の生産機能集約地である浜松に移転し、ヤマハ発動機に生産委託する。また、ワイヤボンダの生産はヤマハモーターロボティクスHDの連結子会社であるShinkawa Manufacturing Asia Co.,Ltd.に集約する。
[2]海外生産拠点の再編
2019 年内に、ヤマハモーターロボティクスHDの連結子会社で生産を担う海外拠点の一部を再編する。主に中国、タイの連結子会社を対象としていますが、今後詳細検討を進める。
(2)海外販売拠点の再編
2019 年内に、ヤマハモーターロボティクスHDの連結子会社で販売・サービスを担う拠点の一部を再編する。主に中国、タイの連結子会社を対象としているが、今後詳細検討を進める。
(3)開発機能の一部移転
上記「(1)生産拠点の集約[1]国内生産拠点の再編」の施策に伴い、2019 年内に、ヤマハ発動機のロボティクス事業部所在地に新たに新川の浜松事業所を設立するとともに、設計開発機能を含む新川の本社機能を同事業所に移転する。
(4)人員の適正化
上記の国内生産拠点の集約に伴い、希望退職者の募集により人員の適正化を実施する。
■希望退職者の募集の概要
[1]募集対象:新川および株式会社新川テクノロジーズにおいてボンディング製造の構造改革(生産集約)に関連する従業員
[2]募集人員:70 名程度
[3]募集期間:2019 年 9 月 24 日~2019 年 9 月 30 日(予定)
[4]退職日:2019 年 12 月 31 日(予定)
[5]優遇措置:所定の退職金に加え割増退職金を支給する
[6]支援策 希望者に対し、再就職支援会社を通じ再就職支援を行う
(5)調達一本化によるコスト削減
2020 年以降にグループ集中購買および部品共通化、並びにグループ金融による資金効率の改善を開始し、生産コストおよび資金調達コストを低減する。
3.今後の見通し
この施策の実施による連結業績に与える影響額については、2019 年 12 月期決算において約 7 億円を特別損失として計上する予定。詳細が確定次第、速やかに発表する。