いすゞと米カミンズ、パワートレイン事業に関する包括契約を締結

 いすゞ自動車カミンズ(本社:米国インディアナ州コロンバス)は、パワートレイン事業に関する包括的なパートナーシップを構築することに合意し、5月31日、Isuzu Cummins Powertrain Partnership(いすゞ カミンズ パワートレイン パートナーシップ、以下、ICPP)契約を締結したと発表した。

 いすゞとカミンズは、幅広い用途を持つ商用車や産業用パワートレインに関しては、先進国市場での高負荷用途や社会インフラ制約が厳しい新興国市場において、ディーゼルエンジンへの期待も依然大きく、今後も有用なパワートレインであり続けると認識している。その認識の下、昨年9月に次世代パワートレイン事業に関する提携を模索するための覚書を締結し、協議を進めてきた。

 このほど両社はICPP契約を締結し、効率的な開発並びにコスト競争力の強化等を目的として、最適な次世代パワートレインのコモンアーキテクチャ※を目指していくことに合意した。今後は、パワートレイン事業に関する開発、調達、及び生産等の両社のエキスパートで構成される専任組織、及び両社の役員で構成されるアライアンスボードを設置し、協業を加速していく。

 いすゞとカミンズは、両社が持つ技術を最大限に融合して、各々の顧客の多様なニーズにあったパワートレインを提供すると同時に社会的ニーズに応えていく。

※コモンアーキテクチャ:製品に要求される性能を実現するための「各要素機能及びその組み合わせ方の設計思想」(アーキテクチャ)を「共通化」(コモン)すること。

 ニュースリリース

以下、米カミンズのニュースリリース

■Cumminsといすゞがパワーソースでパートナーシップ契約を締結

 COLUMBUS, Ind.–(BUSINESS WIRE)–May 31, 2019・・・・・・Cummins Inc.(NYSE:CMI)とIsuzu Motors Limitedは、Isuzu CumminsPowertrain Partnership契約を締結することにより、パートナーシップをさらに強化することを発表した。この協定は、両社が新しいディーゼルおよびディーゼルベースのパワートレインを共同開発して世界市場にもたらす機会を評価し実行するための事業構造を正式に定めたもの。

 このパワートレインパートナーシップを通じて、いすゞとカミンズは両社の技術的な強みを活かして世界中の顧客向けに市場をリードするアーキテクチャを開発するというコミットメントを共有する。

 Cumminsといすゞは、製品技術開発、調達および製造における潜在的な機会の探求を継続するために、提携委員会を結成し、各社から献身的な個人チームを割り当てることを約束した。

 Cummins Inc.の会長兼CEOであるTom Linebarger(トム・ラインバーガー)は、次のように述べている。「Cumminsは100年にわたるイノベーションを祝っており、価値を共有する企業とグローバルな関係を築く機会を模索し続けています。私たちのそれぞれの強みを活用し、私たちが顧客にもたらす製品ポートフォリオを拡大し拡大するための新たな機会を創出します。」

 「いすゞとカミンズは、先進的なディーゼルエンジンが世界的な顧客のための重要な動力の選択であることを認識しており、そしてこれからも続けるでしょう」と、いすゞ自動車の片山正則代表取締役社長は述べている。

 Cumminsといすゞは、世界の技術革新の補完的な地域のリーダーである。両社は、互いの独自の強みから利益を得て世界的な成長を促進する機会があると信じている。

 両社は、ディーゼルエンジンの出力、品質、排出量、燃料効率の革新と進歩を続けており、多くの市場でディーゼルが主要な電力ソリューションであり続けることを期待している。

■カミンズについて

 Cummins Inc.は、米国インディアナ州コロンバスに本社を置く世界的な電力技術のリーダーである。Cumminsは、信頼できるクリーン電力ソリューションの海外でのポートフォリオの設計、製造、配給、およびサービスを提供する補完的事業セグメントの企業です。ディーゼル、天然ガス、ハイブリッド、電気、その他の伝統的でない電源を含む。1919年に設立されたCumminsは、世界中の190以上の国と地域の顧客にサービスを提供している。

■いすゞについて

 いすゞは日本の東京に本社を置き、商用車、ピックアップトラック、ディーゼルおよび天然ガスエンジン、部品および部品の設計、開発、製造、販売およびサービスを行っている大手自動車会社である。

 ニュースリリース(カミンズ:英文)