ブリヂストン、大型農業トラクター用ラジアルタイヤを発売

 ㈱ブリヂストンは2月28日、ブリヂストンブランド初となる大型農業トラクター用ラジアルタイヤ「VT-TRACTOR(ブイティートラクター)」を20193月より発売すると発表した。タイヤサイズは2サイズで、オープン価格。

 日本国内では農家の減少や農地の集約などを背景として、より効率的に農業を行うために大型の農業機械の導入が進んでいる。そして、大規模な田畑を耕す大型農業トラクター向けのタイヤには、機体重量を支える高い耐荷重性や馬力に見合うけん引力、高重量による田畑へのダメージ緩和などの性能が求められている。

 そのような市場環境にあわせて今回発売する「VT-TRACTOR」は、高耐荷重に対応したVFタイヤ準拠品。更には、より低い空気圧で使用することも可能となり、タイヤが柔軟にたわむことで、地面と接する面積が増加し、けん引力の向上や乗り心地の改善、更には大切な田畑の土壌の踏み固め抑制に貢献する。

 ブリヂストンは、農業機械分野において市場特性や顧客のニーズに合わせて、タイヤやゴムクローラ等の最適な商品を提案している。また、グローバルで培った技術力や独自のノウハウを活用して新商品や新サービスの開発に努め、進化し続ける農業機械の性能を最大限に引き出すことに貢献し、農業従事者の満足度を高めていく。

VFタイヤ:代表的な海外のタイヤ規格であるTRAThe Tire and Rim Association, Inc.)やETRTOThe European Tyre and Rim Technical Organisation)で規定されているVFVery High Flexion)タイヤは、同等サイズのラジアルタイヤに比べて、同じ空気圧であれば+40%更に重たい荷重を支えられる。そのため、同じ荷重条件下であれば通常の空気圧より下げて使用できる

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