プライメタルズテクノロジーズ、首鋼京唐向け超高張力鋼専用の連続酸洗ラインを受注

 プライメタルズテクノロジーズ(以下PT社)は1月24日、中国の鉄鋼メーカーである首鋼京唐鋼鉄聯合有限責任公司(Shougang Jingtang United Iron&Steel Co.,Ltd.:首鋼京唐)から連続酸洗ライン(CPL)を受注したと発表した。

 年間約150万トンの熱延鋼板を処理できるように設計されたこの酸洗ラインは、中国河北省の曹妃甸区に新設された同社生産プラントの第2フェーズの一環として発注されたもので、自動車、バス、トラックの製造で使用される高付加価値製品や、あらゆる重工業用途向けの超高張力鋼(UHSS)専用設備となる。稼働開始は2019年後半を予定している。

 首鋼京唐は、2017年度実績で年産約2,760万トンを誇る中国大手の鉄鋼メーカーの首鋼集団の一員。首鋼京唐は、複数のCPL、連続焼鈍ライン、連続亜鉛めっきラインを稼働してあらゆる種類の炭素鋼を加工しているが、主に自動車用外板や内板製品、家電製品向けの高付加価値製品の製造に注力している。

 PT社のCPLは、厚さ0.8~6.0ミリメートル(将来的には7.0ミリメートルまで対応予定)、幅750~1,650ミリメートルの熱延鋼板の酸洗が可能で、最大33.6トンまでのコイルを取り扱える設計となっている。入側のストリップ速度は毎分650メートル、酸洗は毎分320メートル、出側セクションでは毎分400メートルに達する。

 酸洗ステーションの前段には、酸再循環システム搭載の横型乱流酸洗タンク5基を装備した強力なスケールブレーカー、そして後段には、5槽のリンス用タンク、水再循環システム、ストリップ乾燥設備が設置される。それらの工程を経たストリップは次にスキンパス圧延機とテンションレベラを通り、サイドトリミングされたのち、求められる表面品質に達していることを確認するため検査ステーションを通過します。ラインの出側セクションにはフライングシャーが設置される。

 PT社はCPLの主要機器すべてのエンジニアリング、製造、供給のほか、電気およびオートメーション機器の納入、並びに組み立てと試運転の監督を行う。関連の土木工事および酸洗ラインの組み立ては、工事の顧客である首鋼京唐が担当する。

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