ジェイ・エム・エス、島根県出雲市内で生産設備を増設

 ㈱ジェイ・エム・エス(本社:広島県広島市)は、新たな国際規格の導入や、他工場の生産の一部移管に対応するため、出雲工場での生産設備の増設を決定した。この投資計画に関して、島根県は10月9日、島根県企業立地促進条例に基づき、同社に対して立地計画認定書を交付すると発表した。10月12日、㈱ジェイ・エム・エス、島根県、出雲市の三者で工場等の立地に関する覚書を締結する。

 同社は1965年に設立され、1978年に出雲市に進出して以来、医療機器、医薬品の製造販売で業績を拡大してきた。出雲工場は、同社の主力生産拠点として位置づけられている。

 今回の計画は、出雲工場で製造している経腸栄養製品(※)に関して、誤接続による事故防止を目的に、国際規格が導入されたことから、これに対応するため、新たな製造設備を設置するもの。併せて、他工場で生産している製品の一部を出雲工場に移管するため、生産に必要な設備の導入を図る。投資額は7億8,000万円、操業後3年間で65名の雇用増を計画している。

 島根県は、この計画が新たな雇用創出と地域経済の発展に繋がるものとの期待から、地元出雲市とともに同社に対し資金面、人材確保の面で支援、協力を行う。

 ※経腸栄養製品:口からの摂取が不可能あるいは不十分な患者に対して、体外から消化管内に通したチューブを用いて流動食を投与する処置に使用される医療機器。

<計画の概要>(既存敷地内での生産設備増設)

立地場所:出雲市下古志町127番地1

敷地面積:83,974㎡

建物面積:34,202㎡

投資額:7億8,000万円

操業開始:2020年4月

常用従業員数:申請時 672名、操業時 737名

事業内容 経腸栄養製品の製造

<株式会社ジェイ・エム・エスの概要>

所在地:広島県広島市中区加古町12番17号

代表者名:代表取締役社長 奥窪 宏章

設立年月:1965年6月

資本金:7,411,010千円(約74億円)

従業員数:1,621名(うち県内常用従業員672名)

事業内容:医療機器、医薬品の製造・販売

 島根県報道発表資料