㈱不二越が10月4日に発表した2018年11月期第3四半期(2017年12月~2018年8月)連結業績によると、売上高は、1,878億4,500万円(前年同期比8.0%増)、このうち、国内売上高は960億7,200万円(同9.9%増)、海外売上高は917億6,200万円(同6.1%増)となった。営業利益は122億800万円(同3.2%増)、経常利益は109億4,100万円(同2.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は72億1,000万円(同0.2%減)となった。
第3四半期連結累計期間の経営環境は、日本や欧米経済が底堅く伸長したことに加え、中国をはじめとしたアジア経済が安定的に成長を持続していることから、穏やかではあるが、総じて堅調に推移している。不二越は、ロボット事業を核に、工具、工作機械、ベアリング、油圧機器、そして特殊鋼事業をあわせ持つ総合機械メーカーとしての特長を活かし、海外の現地ユーザーを中心とした新規開拓や、新商品の市場投入などによる売上拡大にとり組んできた。また、内製化や生産性の向上をはじめとしたコストダウンに努めるとともに、将来の事業拡大に向けて開発・営業・生産体制の拡充を進めてきた。
■セグメントの業績
<機械工具事業> 自動車・産業機械分野で切削工具やロボットの需要をとり込み、売上高は644億3,500万円(前年同期比0.9%増)となった。一方、利益面では、原材料価格の高騰に加え、開発・営業・生産体制の拡充に向けた固定費・販管費の増で、営業利益は46億4,900万円(同5.8%減)となった。
<部品事業> 自動車生産が堅調に推移したことに加え、産業機械・建設機械分野の需要が拡大し、売上高は1,101億7,900万円(前年同期比10.9%増)、営業利益は63億5,200万円(同2.2%増)となった。
<その他の事業> 特殊鋼の需要持ち直しと、販売価格の引き上げなどにより、売上高は132億2,000万円(前年同期比22.9%増)、営業利益は11億4,800万円(同85.5%増)となった。
■今後の見通し
2018年11月期の通期の連結業績予想(2017年12月1日~2018年11月30日)については、2018年1月11日発表の予想数値、売上高2,500億円(ぜんきひ5.3%増)、営業利益180億円(同11.6%増)、経常利益165億円(同12.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益110億円(同12.8%増)の見通しは据え置いている。
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