日立造船は9月14日、中国電器科学研究院有限公司より中国広州市下水処理場向けに高速繊維ろ過装置「まりも®」を受注したと発表した。海外の下水処理施設向け「まりも®」の受注は今回が初めて。
高速繊維ろ過装置「まりも®」は、汚水中の汚濁物質を除去するためのろ過装置。装置にはポリエステル繊維を特殊加工した繊維ろ材を充填しており、従来のろ過装置よりろ過スピードが速く、下水、工業排水の高度処理に対応することができる。
日立造船の「まりも®」は、2017年4月から開始している近畿経済産業局の関西・アジア環境・省エネビジネス交流推進フォーラム(古川実会長)と中国広東省科学技術庁による「科学技術発展特別テーマ資金プロジェクト」のモデル研究事業『都市下水高度処理の研究』において、2019年2月まで広東省内下水処理場で試験を行っている。2018年6月には「まりも®」が中国生態環境部「第3回 環境保護技術国際インテリジェントプラットフォーム トップ100技術」に採択された。
今回の受注は、こうした取り組み実績から「まりも®」の高い水処理性能が認められ、受注に至ったもの。
<概 要>
発注者:中国電器科学研究院有限公司
事業名:広州市開発区東区水質浄化場更新工事
納入先:広州市開発区東区水質浄化場
所在地住所:広東省広州市開発区東区宏光路南崗河西側
処理量:10万t/日
納期:2018年12月完成予定