・東南アジアのクロール・アルカリ事業を今後も拡大
AGCは9月5日、インドネシアのグループ会社アサヒマス・ケミカル社(ASC社)における塩化ビニル樹脂(PVC)生産能力を20万トン増強し、75万トンに拡大すると発表した。操業開始は、2021年第2四半期を予定しており、東南アジア地域でのPVC年間生産能力は約120万トンとなる。
AGCの東南アジアにおけるクロール・アルカリ事業は、インドネシア、タイ、ベトナムで展開している。同地域では製造業やインフラ事業等が経済成長に伴い継続的に拡大しており、今後もクロール・アルカリ事業で手掛けている苛性ソーダやPVCの需要は安定的に伸長することが見込まれている。この旺盛な需要に対応するため、インドネシアのASC社で2016年の苛性ソーダやPVCなどの大規模増強に引き続き、今回のPVC生産能力増強を決定した。
AGCグループは経営方針 AGC plus(◇)の下、東南アジアにおけるクロール・アルカリ事業の拡大に注力している。今後も更なる能力増強を実施し、東南アジア地域No.1のポジションを確固たるものにすると共に、同地域の経済発展に貢献していく。
<アサヒマス・ケミカル社概要>
社名:アサヒマス・ケミカル株式会社
代表者:木下勝也
所在地:本社=インドネシア・ジャカルタ、工場=インドネシア・バンテン州チレゴン
資本金:84百万ドル
出資比率:AGC52.5% 三菱商事11.5%、現地パートナー36%
設立:1986年
事業内容:苛性ソーダ、二塩化エチレン (EDC)、塩ビモノマー(VCM)、塩化ビニル樹脂(PVC)等化学品の製造販売