ワッカー・ノイソン、1~6月売上は8%増の8億2,500万ユーロ、過去最高を記録

■通期売上は8〜11%増の16.5~17億ユーロ

 ドイツの小型機械メーカー、Wacker Neuson Group(ワッカー・ノイソン、本社:ミュンヘン)は8月7日、2018年の最初の6ヶ月間(上半期)に売上と利益が著しく増加したと発表した。2018年上半期の売上は8%増の8億2,500万ユーロ(前年同期:7億6,400万ユーロ)、EBITは前年同期比28%増の7,820万ユーロ(6,100万ユーロ)、EBITマージン9.5%(8.0%)、純利益は120%増の9,410万ユーロ(4,270万ユーロ)となった。(全2,117字)

 ワッカーノイソン2018年上半期データ

 売上は為替の影響を調整した場合、12%の増加に相当する。売上の増加は、主に建設市場における高水準の需要の継続と欧州の農業部門における好業績によりもたらされた。いくつかのサプライヤーのボトルネックは、機械が顧客の注文のために完了することを妨げ、これはダンピング効果をもたらした。さらに、為替の不利な動き、特にユーロに対する米ドルの弱さは、マイナスの換算効果をもたらした。

■すべての地域で成長

 同グループの最大の販売市場であるヨーロッパでは、2018年上半期の売上高は8%増の5億9,900万ユーロ(5億5,600万ユーロ)となった。この地域のグループ売上の構成比は変わらず73%だった。

 「この地域での当社の強固な業績は、好調な建設市場、農業分野におけるKramer&Weidemannブランドの積極的な発展、メンテナンスとスペアパーツ事業を含む当社サービスセグメントの成長に支えられました」とWacker Neuson SE のMartin Lehner(マーティン・レナー)CEO は述べた。

 米州地域の売上は9%増の2億200万ユーロ(1億8,500万ユーロ)となった。米ドル安はこの地域に特に大きな影響を与えた。為替の影響を調整した場合、収益は21%増加した。北米のレンタル・チェーンにおける投資活動の高水準化とコンパクト機器の好調な販売は、事業にプラスの影響を与えた。米国で製造された同社のスキッドステアローダーは、小型機器ポートフォリオの主要製品であり、油圧ショベルやダンパーなどの他の製品との市場シェアを拡大するのに役立っている。

 アジア太平洋地域の売上は4%増の2,400万ユーロ(2,300万ユーロ)。強いユーロもまたここで成長数字を圧迫した。為替の影響を調整した結果、利益は11%増加した。

■収益性の大幅な上昇

 利息および税引前利益(EBIT)は、上半期に7,800万ユーロ(6,100万ユーロ)に達するために実質的に28%増加した。これは9.5%のEBITマージン(8.0%)に相当する。厳しい原価管理対策と内部プロセスの改善と合わせた収益の増加は、ここでプラスの効果をもたらした。材料価格の上昇はサプライヤー間の重大なボトルネックを引き起こし、生産施設でのワークフローを阻害したため、影響が弱かった。生産性はまた、米国の生産工場全体にわたる進行中の再構築イニシアチブと、中国のPinghu(平湖市)の新工場での生産開始によって影響された。

■不動産会社の売却による一時的な利益

 2018年6月、Wacker Neuson SEはMunich-Milbertshofen(ミュンヘン・ミルベルトホーフェン)に工業所有権を持つ不動産会社を売却した。この施設は、Reichertshofenの新しい照明器具用R&Dセンターを建設した後、もはや必要なくなった。売却により5,480万ユーロの税引前利益が生じた。これは、2017年2月に同グループが伝えた期待と一致している。

■2018年のガイダンスが確認済み

 「国際的な建設と農業市場の現在の健全な状況のために、最も重要なターゲット市場は損なわれておらず、オーダーブックは充実しています」とMartin Lehnerは続ける。

 同社は2018年度のガイダンスを確認し、売上は8〜11%増加して16.5ユーロ〜17.0億ユーロ(2017年:15.3億ユーロ)に達すると予測している。EBITマージンの目標廊下は9.0〜10.0%のままである。サプライヤーとのチャレンジング(挑戦的)な状況や将来の為替レートの動向、特に米ドルに対する懸念については不確実性が残っている。

■Wacker Neusonについて

 Wacker Neuson Groupは、50社以上の系列会社と140の販売およびサービスステーションを持つ、軽量でコンパクトな機器の世界的な企業であり、大手メーカー。同グループは、幅広い製品、幅広いサービス、効率的なスペアパーツサービスを顧客に提供している。製品ブランドWacker Neuson、KramerおよびWeidemannは、Wacker Neuson Groupに属している。Wacker Neusonは、建設、園芸、造園、農業、リサイクル、エネルギー、鉄道輸送などの市の団体や企業のプロのユーザーの間で選択のパートナー。2017年に、同グループは15億3,000万ユーロの収益を達成し、世界中で5,500人を雇用した。

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