アマダ、4~6月の売上収益は16.5%増の673億円

 ㈱アマダホールディングスが8月10日に発表した2019年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、受注高は717億5,400万円(前年同期比3.7%増)、売上収益は673億2,700万円(同16.5%増)といずれも前年同期を上回る実績となった。売上収益の国内は226億7,600万円(同10.2%増)、海外は446億5,100万円(同20.0%増)となった。また、営業利益は60億3,400万円(同38.0%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は48億4,600万円(同21.2%増)といずれも増益になった。

 アマダ2018年度第1四半期(8月10日データ)

 ■事業別の概況

<金属加工機械事業> 受注高は579億7,600万円(前年同期比3.1%増)、売上収益は558億3,600万円(同17.0%増)、営業利益は44億2,500万円(同49.6%増)といずれも前年同期に比べ増加した。

 板金部門は、国内外ともに省力化・自動化に対応したベンディング自動化商品の販売が拡大した。また、主力のファイバーレーザ商品についても海外で販売が拡大し、同時にファイバーレーザ商品に取り付けることで自動化を実現する周辺装置の販売も拡大したことで、売上収益は482億7,000万円(同16.0%増)となった。

 微細溶接部門は、抵抗溶接機器の販売が国内をはじめ新エネルギー車市場の拡大する中国で増加し、また韓国でレーザ溶接機の販売が増加したことで、売上収益は75億6,400万円(同24.0%増)となった。

<金属工作機械事業> 受注高は134億7,700万円(同7.3%増)、売上収益は111億9,100万円(同14.8%増)、営業利益は14億8,000万円(同14.4%増)といずれも前年同期に比べ増加した。

 切削部門は、国内では消耗品である鋸刃の販売が堅調に推移し、またマシンの販売は国内外で拡大した。

 プレス部門では、他社製の大型プレス機の代替として中型プレス機を複数台接続するタンデム運用によるフレキシブル生産の提案を推進したことで、国内での販売が好調に推移した。

 また研削盤部門も国内外において主力のプロファイル研削盤の販売が堅調に推移した。

■地域別の状況

日本:国内では、板金部門においてはサッシや空調機器などの建築関連向けの販売が好調に推移した。また、微細溶接部門においてもスマートフォン等のモバイル機器や自動車電装品関連向けを中心に販売が拡大したことで、売上収益は226億7,600万円(前年同期比10.2%増)となった。

北米:米国では、政策の効果もあり幅広い業種において販売が拡大し、カナダでは建設機械や空調機器などの建築関連向けの販売が好調に推移したことで、売上収益は160億7,500万円(同19.8%増)となった。

欧州:欧州では、ブレグジットをめぐる政情不安の影響でイギリスが低調だったものの、ドイツやフランス、イタリアなど他の主要国において建設機械や厨房機器などの建築関連向けの販売が好調に推移したことで、売上収益は146億9,900万円(同25.5%増)となった。

アジア他:中国や韓国では微細溶接部門において自動車関連向け、電気・電子部品向けの販売が伸長した。また、インドでは板金部門において鉄道や建築などのインフラ関連向けの販売が好調に推移したことで、売上収益は138億7,500万円(同14.7%増)となった。

 2019年3月期の連結業績予想については、5月10日に公表した予想値、売上高3,100億円(前期比2.7%増)、営業利益405億円(同2.0%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益285億円(同5.2%減)を据え置いた。

 なお、アマダグループは第1四半期連結累計期間より、従来の日本基準に替えて国際財務報告基準(IFRS)を適用しており、前年同期前年度の数値もIFRSに組み替えて比較分析を行っている。

 アマダホールディングスの2019年3月期第1四半期決算短信

 第1四半期決算説明資料