DMG森精機、1~6月受注は24%増の2,661億円、売上収益は18%増の2,352億円

 DMG森精機が8月8日に発表した2018年12月期第2四半期(1~6月)連結業績によると、売上収益は前年同期比18.8%増の2,352億8,300万円、営業利益は同74.8%増の157億6,300万円、税引前利益は同4.8%減の136億300万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同48.9%増の88億8,600万円となった。

 DMG森精機2018年第2四半期データ

 第2四半期の工作機械受注額は、前年同期比24%増の2,661億円(前年同期:2,154億円)と引き続き好調に推移した。機械本体に加え、力を入れてきた多軸機、自動化システムの受注が拡大しており、販売単価の上昇を伴い各地域とも増勢基調を維持した。

 地域別によると、日本は、半導体製造装置、機械部品、自動車及び同部品向けの受注拡大が牽引し、53%増とグローバルで最も高い伸びととなった。米州は27%増となった。一般機械、半導体製造装置、SMEs(Small and Medium-sized Enterprises)向けなどが大きく伸長したほか、航空機、自動車及び同部品、メディカルなども堅調に推移し、エネルギー関連、建設機械、農業機械向けなども回復に至った。欧州は、大きな比重を占めるSMEs、一般機械向けの受注が好調なほか、航空機、医療関連業界向け受注も堅調に推移し、17%増となった。

 中国は、大型輸送機器向けの部品加工用の工作機械需要の拡大が続いているほか、自動車、一般機械部品なども健闘し、36%増と高い伸びを維持した。なお、DMG森精機はスマートフォンの筐体加工用には工作機械を供給しておらず、その需要動向の影響は受けていない。中国を除くアジア・オセアニア市場は、ベトナム、タイ、オーストラリア市場が牽引し、8%増となった。

 第2四半期累計の受注の平均単価は3,520万円と、前年同期の3,120万円、前年通期の3,270万円から上昇基調を維持している。

 今後、9月には米国シカゴでIMTS、ドイツシュツットガルトでAMB、11月には東京でJIMTOF、など大型の展示会が開催される予定。より高精度、生産性を高めた革新的な新製品の投入に加え、引き続き自動化システムの提案により顧客の価値向上に貢献することでさらに受注を拡大し、2018年通期の工作機械関連の受注計画については、従来の4,700億円からさらに引き上げ4,800億円以上を目指していく。

■2018年通期は売上収益9.4%増の4,700億円、営業利益29%増の380億円の見通し

 2018年2月13日に公表した通期の連結業績予想から、好調な受注環境を背景として、売上収益、営業利益、親会社の所有者に帰属する当期利益を修正した。売上収益は、4,700億円(前期比9.4%増)、営業利益380億円(同29.3%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益220億円(同44.1%増)となる見通し。

 DMG森精機の2018年12月期第2四半期決算短信

 第2四半期決算説明資料

 第2四半期Q&A質疑応答