古河機械金属は7月18日、グループの中核事業会社である古河ロックドリル(東京都中央区)が、超大型油圧ブレーカ「Fxj1070」を開発、8月より販売を開始すると発表した。価格は、50,800千円(税別)で、販売目標は初年度5台。
超大型油圧ブレーカは、これまで国内において、岩石を破砕する砕石現場や、大型土木工事で使用されてきた。しかし近年、首都圏を中心に再開発によるビルの地中基礎の破砕や、老朽化した大型プラント、橋梁等の構造物の解体破砕に用途が広がっている。
古河ロックドリルは、油圧ショベルのアタッチメント製品である油圧ブレーカにおいて、国内約40%のシェア(同社調べ)を有しており、その主力製品として中・大型油圧ブレーカ「Fxjシリーズ」を8機種ラインナップし、販売してきた。今回開発した「Fxj1070」は、同シリーズ最大となる超大型機種で、油圧ショベル質量65~110トンクラスに搭載することができる。
また、旧超大型モデルと比べ、メンテナンスコストの低減、耐久性の向上、打撃力アップ、高寿命化を実現させたほか、超低騒音仕様のため、騒音・振動によるオペレータの疲労を大幅に軽減することが可能。
「Fxjシリーズ」の超低騒音仕様機は、国土交通省が整備する新技術情報提供システムのNETISにおいて、「超低騒音油圧ブレーカを用いた解体・掘削工法」として登録され、活用効果評価VRに指定されているが、「Fxj1070」も現在追加申請中。
古河ロックドリルでは、当該業界に貢献していくとともに、国内だけでなく、同様の市場が見込まれる海外においても、引き続き販売強化に取り組んでいく。
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