日立建機、豪ホワイトヘイブンと鉱山用ダンプ自律走行システムで協業開始

 日立建機は7月9日、オーストラリア最大の石炭専業の生産・販売会社である Whitehaven Coal(ホワイトヘイブン社、本社:シドニー)と、同社のニューサウスウェールズ州での鉱山運営をサポートするため、鉱山用ダンプトラック自律走行システム(Autonomous Haulage System/以下、AHS)の導入に関する協業に合意したと発表した。今回の合意により、ホワイトヘイブン社と日立建機は、オーストラリアにおけるAHS普及の新たな一歩を踏み出すこととなり、石炭鉱山業界の技術革新の最先端に立つことになる。

 両社はまず、ホワイトヘイブン社の主力プロジェクトであるモールスクリーク鉱山への自律走行ダンプトラック導入に取り組む予定で、合意は同鉱山で稼働する日立建機製リジッドダンプトラックEH5000AC-3への段階的なAHS導入と、AHS導入のために必要となるインフラ整備を含んだもの。今回の合意を契機にして、AHSによるより高い安全性の確保と鉱山運営の高効率化が期待される。

 日立建機グループは、これまでも、顧客の身近で頼りになるパートナーとして、社会課題を解決するソリューション「Reliable solutions」の実現に取り組んできた。今後も、世界中の鉱山業界の顧客に、ICT、IoT技術を活用した「Solution Linkage」の重点項目の一つとしてAHSを提供し、顧客の求める、より高い安全性と生産性の向上に貢献していくとしている。

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