日立建機は7月5日、超大型油圧ショベル EX-6シリーズからのフルモデルチェンジとなる EX-7シリーズの開発を進め、海外の鉱山向けに2019年4月から順次発売を開始すると発表した。
2008年1月に発売を開始した現行のEX-6シリーズは、安定した作業能力と信頼性に基づく高稼働率を維持し、世界中の鉱山業界の顧客から高い評価を得ている。
近年、鉱山業界では、増大する資源需要の市場動向に対応しながら、鉱山の安全性や生産性の向上や、資源の掘削から加工、搬出、積み出しまで鉱山全体のサプライチェーンにおける効率化を果たすことが顧客の課題となっている。そのため、鉱山機械メーカーには、機械としての信頼性に加えて、ICTやIoT技術を活用した鉱山機械や鉱山管理システム、さらにはそれらを組み合わせたソリューションの提供が求められている。
EX-7シリーズは、機械に搭載した各種センサからの情報を基に、顧客への定期的な稼働レポートの配信や、機械状態に応じた適切なメンテナンスやサービス部品の提供をタイムリーにすることを可能にし、顧客の課題解決に貢献する。
また、EX-7シリーズのうちEX2600-7(運転質量258t)以上のクラスでは、カミンズ社製エンジンに加えて、MTU社製エンジンの選択が可能になる。現在、超大型油圧ショベルの排出ガス規制のある北米地域をはじめ、世界中の顧客からの要望に応じたエンジンの選択が可能となる。
日立建機グループは、長年培ってきた建設機械の自社技術に加え、日立グループの強みであるICTや、制御およびIoTの技術を活用する「One Hitachi」の取り組みと、オープンイノベーションを通じて、顧客の課題である「安全性向上」や「生産性向上」、「ライフサイクルコスト低減」に貢献していく。
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