スチールプランテックは12月18日、中国金属学会との間で、同社の環境対応型高効率アーク炉「ECOARC™」の普及、拡販のための協力を行うことで合意し、中国・北京で同学会と「ECOARC™ 生態電弧炉普及促進協定書」を締結したと発表した。
現在、中国の鉄鋼業界は総生産量の削減や小規模で効率の低い旧設備の淘汰、及び環境対策の必要性などから構造改革の過程にあり、また電力供給の充実やスクラップ流通量の増加を契機に、2020年までに電炉鋼比率は総生産量の15%(約1億トン)に増加することが予想される。こうした中、よりクリーン・グリーン(環境に優しくCO2排出量が少ない)で、エネルギー効率が高いアーク炉の需要が高まっている。
スチールプランテックもこのような中国の業界動向に対応し、環境負荷を大幅に抑え生産コストについても大きな優位性を持つ「ECOARC™」の中国市場における普及推進策の一つとして、中国金属学会との業務協力を行うことにしたもの。
中国金属学会は中国鉄鋼業界における各製鉄プロセスの発展と先進技術の普及を推進する政府公認の学会であり、個人会員90,000名、法人会員約170社を有する、鉄鋼業界において強い影響力を持つ中国最大の科学技術団体。
同学会では、「ECOARC™」を『ECOARC™ 生態電弧炉』(生態とはエコロジカルの意味)と命名、スチールプランテックは学会と共にその普及を推進していく。更に、中国の「中国製造2025」「インターネット・プラス」戦略に呼応して、情報技術を用いたインテリジェントな生産に向けた開発も進めていく。