メッツォ、7~9月受注は30%増、1~9月売上は5%増の19億9,600万ユーロ

 フィンランドのメッツォ(Metso Corporation、本社:ヘルシンキ)は10月10日、2017年第3四半期(7~9月)と第3四半期累計(1~9月)業績を発表した。7~9月の受注は前年同期比30%増の817百万ユーロ、売上高は同5%増の673百万ユーロ。また、1~9月の受注は同12%増の2,298百万ユーロ、売上高は同5%増の1,996百万ユーロだった。市場環境は、ミネラルの設備・サービスは安定したまま、フロー制御機器・サービスは安定性を維持して発展するとしている。(1ユーロは約133円)

メッツォ2017年第3四半期及び累計データ

■2017年7~9月

 市場活動は健全なままだった。受注高は30%増の817百万ユーロ(前年同期628百万ユーロ)、サービス受注は15%増の486百万ユーロ(同422百万ユーロ)。売上高は5%増の673百万ユーロ(638百万ユーロ)、サービス売上高は7%増の4億4,000万ユーロ(4億1,300万ユーロ)となった。

 調整後のEBITAは、受注残の鉱山プロジェクトに関連する3,330万ユーロの費用を含む売上高の6.4%である4,300万ユーロ(同7,720万ユーロ、12.1%)であり、3,330万ユーロを除く調整EBITAは7,630万ユーロ(売上高の11.3%)だった。

 営業利益(EBIT)は3,940万ユーロ(6,290万ユーロ)。1株当たり利益は合計0.13ユーロ(0.24ユーロ)。フリー・キャッシュ・フローは58百万ユーロ(106百万ユーロ)だった。

■2017年1〜9月

 受注高は12%増の2,298百万ユーロ(前年同期2,052百万ユーロ)、サービス受注は13%増の1,462百万ユーロ(同1,299百万ユーロ)。売上高は5%増の1,996百万ユーロ(同1,910百万ユーロ)、サービス売上高は4%増加し、総額1,308百万ユーロ(同1,261百万ユーロ)だった。

 調整EBITAは179.4百万ユーロで、売上高の9.0%(同210.2百万ユーロ、11.0%)だった。第3四半期に計上した3,330万ユーロの費用を除いた調整後のEBITAは、売上高の212.7百万ユーロ(10.7%)だった。

 営業利益(EBIT)は、総額158.6百万ユーロ(182.6百万ユーロ)。1株当たり利益は0.60ユーロ(0.70ユーロ)。フリー・キャッシュ・フローは101百万ユーロ(242百万ユーロ)だった。

■ニコ・デルボー社長兼CEOのコメント

 当社の第3四半期の受注は前年同期比で30%増加しました。当四半期に予約された大型鉱山機械の受注を除外した場合でも、現在の市場状況を反映した事業全体で順調に増加しました。しかし、当四半期の業績は明らかに満足のいくものではありませんでした。特に残念なことに、受注残の鉱山プロジェクトに関連するコスト超過や評価減のために3,300万ユーロを計上する必要がありました。今後は、納入能力に重点を置いて、運用の卓越性を向上させる必要があります。

 私は8月初旬に社長兼CEOに就任して以来、私たちは組織と業務のやり方を少し変えてきました。私たちの目標は、事業のアカウンタビリティを向上させ、意思決定の迅速化、成長計画の実施、市場変化への対応です。私は、これらの変化が市場環境の改善を最大限に引き出し、今後の収益性の高い成長を実現するのに役立つと確信しています。

■メッツォについて

 メッツォは、鉱業、骨材、リサイクル、石油、ガス、パルプ、製紙およびプロセス産業に携わる世界有数の産業会社。製品は、鉱業および集合処理装置およびシステムから工業用バルブおよび制御装置まで幅広い範囲にわたる。顧客は、幅広いサービスと、80を超えるサービスセンターと約6,000のサービスプロフェッショナルのグローバルネットワークによってサポートされている。2016年売上高は25億8,600万ユーロ(約3,440億円)、従業員は11,698人(2017年9月末現在)を雇用している。

 ニュースリリース

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