㈱ジェイテクトは10月23日、これまで自動車用の円すいころ軸受(TRB)で培ってきた低トルク化技術を他の軸受品種にも適用し、低トルク軸受「LFTシリーズ」としてラインナップしたと発表した。同社が誇る低トルク化技術を盛り込んだ軸受を自動車の様々なパーツに利用することで、エネルギー損失低減に貢献していく。また、低トルク化ニーズのある各産業機械にも活用できる。同社では、10月27日に開幕予定の「東京モーターショー2017」にLFTシリーズを展示する。
<LFTシリーズ>
ジェイテクトは、その前身の光洋精工時代から、“摩擦”・“潤滑”に着目し、軸受の低トルク化を追求してきた。1980年代には、円すいころ軸受の内輪つば面ところ大端面のすべり摩擦を低減し、自動車の燃費向上に貢献する低トルク円すいころ軸受「LFT」を世界で初めて開発した。
その後も、同社は更なる低トルク化の研究を積み重ね、円すいころ軸受を、「LFT-Ⅱ」・「LFT-Ⅲ」・「LFT-Ⅳ」と進化させ、常にNo.1の性能でこの分野をリードし、昨今の環境意識の高まりに応えてきた。
「LFTシリーズ」は、ジェイテクトが、これまで円すいころ軸受の開発で培ってきた低トルク化技術を、玉軸受や針状ころ軸受、ハブユニットといった他の軸受品種にも適用し、「トランスミッション」や「ディファレンシャル」を中心に自動車のエネルギー損失低減に貢献する低トルク化軸受の製品群。さらに、自動車用途にとどまらず、さまざまな産業機械のエネルギー損失低減にも貢献する。