■グローバルサプライチェーンの最適化を図る
日本特殊陶業は10月19日、既存のインド工場で工場1万1,000㎡を増築し、自動車用部品の生産能力増強することを決定したと発表した。設備投資総額は約17億円を見込んでおり、需要拡大に伴い、今後さらなる追加投資も検討していく。
スパークプラグの補修市場における需要の拡大とインド国内の排ガス規制基準がバーラト・ステージVI(BS-6)*へ引き上げられることによる二輪車用酸素センサの需要増加に対応し、このほどインド工場への投資を決定した。また、インド工場の能力増強にあたり、生産拠点の最適化を図っている。
今回の投資では、既存工場の敷地内の土地に工場を増築し、スパークプラグおよび酸素センサの生産能力の増強を行い、2018年にはスパークプラグの生産能力を現在から倍増にし、また、酸素センサはインドでの生産を新たに開始する。
日本特殊陶業は、中期経営計画の中で、インド市場を重要な市場のひとつと位置付けている。今後、市場の成長が見込まれるインド市場において、当社グループのプレゼンスをさらに高め、技術で社会の発展に貢献していく。
*バーラト・ステージVI(BS-6)とは、インドの排気ガス規制基準。現状のBS-4からBS-5の段階を飛ばし、2020年から適用開始となる。規制レベルは欧州のEURO5相当。
<新工場の概要>
社名:インド特殊陶業株式会社
所在地:210, JMD Pacific Square, 32nd Mile Stone, Sector 15, NH-8, Gurugram, Haryana-122001, India
設立:2006年
生産品目:スパークプラグ、二輪車用酸素センサ
建物延床面積:約15,500㎡(既存工場:4,500㎡、増築工場:11,000㎡)
着工:2017年10月
竣工:2019年 12月予定
投資金額:約17億円(建屋・設備)