タダノは10月18日、現在も海外で需要があるトラッククレーン3機種を発売すると発表した。
トラッククレーン(Truck Crane)とは、専用キャリヤまたはトラックシャーシにクレーン装置を架装したもので、運転のためのキャビンは走行用とクレーン用とが、個別に設けられている。高速走行など移動性に優れ、以前は日本市場でも多くの大型トラッククレーンが稼動していた。現在はアジアや中東、オーストラリアなど、海外市場を中心に活躍している。
アジアや中東などを中心とした海外のトラッククレーン市場では、近年50トンクラス以上の吊り上げ能力のニーズが高まり、併せて高速走行や悪路走行にも応える高い走破性が求められている。更に高品質で安全・耐久性が高く、中古車市場でも価値の高い『Made in Japan』の要望が大きい。
新型トラッククレーン3機種は日本設計・日本生産として、日本のモノづくりにこだわった高品質な製品による差別化で、海外市場のポジションアップを図る。
今回は海外市場における主力の左ハンドル仕様を発売するが、今後さらに顧客からの要望が高い右ハンドル仕様を開発し、仕向地のニーズに合わせ左ハンドル、右ハンドルの選択を可能とする。
1.製品名:GT-750EL、GT-600EL、GT-300EL [3機種とも左ハンドル仕様]
2.性能:最大吊上げ荷重:GT-750EL:75トン、GT-600EL:60トン、GT-300EL:30トン
標準仕様価格(税別)は、GT-750EL:7,500万円、GT-600EL:6,500万円、GT-300EL:4,500万円。販売見込台数は年間250台(3機種あわせて)
(3機種のうち、GT-300ELは来春の発売予定)