東洋ジニアリング(TOYO)と㈱スプレッドは10月17日、海外における人工光型植物工場分野での業務を協力して推進することを合意、覚書を締結したと発表した。この覚書に基づき、TOYOが有するプラントエンジニアリングに関する経験と実績、ならびにスプレッドが有する植物工場の技術と事業実績を組み合わせ、両社は海外における植物工場について案件の開拓・営業活動、事業投資に向けた検討、工場建設に共同で協力して取り組む。
人工光型植物工場は、建屋内で人工光を光源として外界から遮断された閉鎖空間で栽培を行うシステムで、外界気象や環境に左右されない作物生産を可能とする。乾燥地域や寒冷地域などの気候の厳しい地域のみならず、都市人口の増大や気候変動、水不足、土壌汚染などの環境問題、食品の安全性への関心の高まりから、世界的に植物工場への関心は高まっている。TOYOとスプレッドは、中東、欧州、北米を始めとして世界各地での人工光型植物工場の展開を目指す。
TOYOは、環境と融合するプラントづくりを通じて社会に貢献することを使命とし、世界約60カ国でオイル&ガス分野、インフラ分野、産業プラント分野など多岐に渡る分野でのプラントエンジニアリング事業を手掛けてきた。エンジニアリング会社としての強みを植物工場分野に活かし、事業ポートフォリオを更に拡げてイノベーション推進を図る。
スプレッドは、単一のレタス工場としては世界 No.1 の生産量を誇る人工光型植物工場を有し、安定的な事業運営を達成している。スプレッドの10年にわたる植物工場の運営ノウハウと技術革新から生まれた次世代型農業生産システム『Techno FarmTM』*を世界中に展開することで、持続可能な社会の実現を目指している。