三菱電機、油加工液仕様中形ワイヤ放電加工機「MX2400」を発売

■自動車・精密電子部品など大型高精密金型加工の長時間連続自動運転を実現

 三菱電機は10月12日、100時間を超える長時間連続自動運転が必要な自動車・精密電子部品など向けの大型高精密金型加工ができる超高精度油加工液仕様中形ワイヤ放電加工機「MX2400」を発売するとともに、「MECT2017(メカトロテックジャパン 2017)」(10月18日~21日、於:ポートメッセなごや)に出展すると発表した。標準価格(税抜き)は5,000万円で、販売目標は2018年度30台。

■新製品の特長

 1.新開発の駆動システムと高剛性鋳物を採用し、長時間加工でも高精度加工を実現

 ・高推力シャフトリニアモーターと超高剛性リニアガイドを組み合わせた駆動システムにより、加工時の微小な軸振動を低減

・ベッド部分に高剛性鋳物を採用し、リニアガイド取り付け面の超高精度研削加工と、これまでに培った組み付け技術によりサブミクロン(1μm(※1)以下)の真直度を実現

 ・機械本体の温度を一定に制御することで長時間加工においても安定した高精度加工が可能

 ・100時間を越える直径400mm大径真円加工において真円度2μmを実現

 ※1 マイクロメートル:1000分の1mm

 2.新型制御装置「D-CUBES」と三面昇降加工槽が作業効率を向上

 ・新型制御装置「D-CUBES」を搭載し、19インチ大画面タッチスクリーンでの操作ナビゲーションにより、段取りから加工までの操作数を従来比で(※2)最大40%削減

 ・左右から定盤にアクセスできる三面昇降加工槽搭載により、大形ワークの段取り作業性を向上

※2 従来機MVシリーズを使用し指定操作時の比較

 3.三菱電機製サーボモーター・サーボアンプと油加工液用専用電源が生産性を向上

 ・安定したワイヤ電極の走行を実現する三菱電機製サーボモーター・サーボアンプ・新型制御装置により、加工面粗さRz0.4μmを実現(超硬合金厚さ80mm)し、後工程での磨き作業工数を低減

 ・三菱電機製油加工液用専用電源により、高精度加工領域での生産性を向上

 ・ワイヤ電極を油加工液中で自動結線する「自動結線装置 IntelligentAT」の搭載により、複数金型の連続加工を実現

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