マルカン酢、米国第二工場、ジョージア州の新工場が竣工、12月より本格稼働

 マルカン酢(本社:神戸市)は10月6日、かねてより米国法人(Marukan Vinegar (U.S.A.) Inc.) 所在地:カリフォルニア州パラマウント市)の第二工場の建設を米国東部のジョージア州グリフィン市で進めてきたが、このほど竣工、今年12月より本格稼働(予定)すると発表した。

 マルカン酢は1649年創業、業歴約370年の食酢メーカー。1974年に米国に進出し、順調に成長を続けてきた。米国市場がさらに拡大が期待できる中、従来のカリフォルニア工場(1988年醸造開始)の生産能力が限界に近づいたことを受け、第二工場建設に取り組んできた。

 第二工場の総工費は約26億円。約6万3,000㎡の敷地に延床面積約6,500㎡の建屋を建設した。当初の生産量としては、パラマウント工場と同等の200万ガロンを想定しており、これにより米国2工場合計の生産量は日本の生産規模に匹敵することになる。

 第二工場では主力製品である純米酢を製造し、用途としては業務用・加工原料用製品を製造する。品質面では、GMP、SQF、Kosher、Organicなどの各種認証の取得を目指し安全、安心の取り組みを進めていく。

 米国における米酢市場は堅調に推移しており、家庭用市場では全米及びカナダの主要スーパーマーケットのビネガー売り場に加えて、アジア食品売り場でも取り扱われている。業務用市場では日本食レストラン(全米約2万5,000件)やテイクアウトを中心に消費が伸びている。

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