三菱重工、新会社「三菱ロジスネクスト株式会社」が営業を開始

■M-FETグループにおける物流機器事業2社の経営統合でシナジー追求へ

 三菱重工業は10月2日、三菱重工フォークリフト&エンジン・ターボホールディングス(M-FET)傘下でフォークリフトなど三菱重工グループにおける物流機器事業を担う2社の経営統合による新会社「三菱ロジスネクスト株式会社」が10月1日、始動したと発表した。新会社はニチユ三菱フォークリフトとその連結子会社であるユニキャリアの統合により発足したもので、PMI※活動をさらに加速させることで統合シナジーの早期創出と刈り取りを実現し、高レベルの物流ソリューションをグローバルに提供する世界トップクラスの総合物流メーカーを目指す。

 営業開始日の翌2日には、各拠点で発足記念式典を開催。新本社とした旧ニチユ三菱フォークリフト本社(京都府長岡京市)会場では、三菱重工グループおよびM-FETグループを代表して宮永 俊一三菱重工業社長、前川 篤M-FET社長らが出席し、新会社からは二ノ宮 秀明新会長、御子神 隆新社長らが出席した。

 御子神社長は、次のように抱負を語った。「Cool head(冷静で的確な判断)、Clean hand(遵法最優先)、Warm heart(思いやりや優しさ)を心掛け、現場、現物、現実の3現主義に基づく企業風土をつくっていきたい。多様性を持った、しなやかで強靭な会社になると確信している。」

 これを受けて宮永三菱重工社長は「『フォークリフト事業から物流ソリューション事業』へと脱皮をはかる皆さんの活動を、三菱重工グループは全面的に支援する」と約束。総合研究所などグループ共通の研究開発基盤や技術力を積極的に活用することで「三菱重工グループをリードする会社になってくれることを期待する」と激励した。

 三菱ロジスネクストは、フォークリフト業界で世界第3位、三菱重工グループ企業では2番目の規模となり、M-FETグループ一体となって新中期経営計画「Perfect Integration 2020」に取り組み、統合事業基盤を一層強化していく。

<新会社の概要>(2017年10月1日現在)

社名:三菱ロジスネクスト株式会社

本社所在地:〒617-8585京都府長岡京市東神足二丁目1番1号

代表者の役職・氏名:代表取締役社長CEO 御子神 隆

資本金:4,890,526,626円

従業員数:10,600人

※ Post Merger Integrationの略で、M&A(企業の合併・買収)後の統合プロセス。