東芝、トルコの地熱発電所向け蒸気タービン・発電機の納入に向けた包括契約を締結

■出力合計120MW相当の3案件について交渉権を獲得

 東芝は9月19日、トルコの大手電力事業者ゾルルエナジーグループと同社が同国内に建設を予定している地熱発電所3案件について、蒸気タービン・発電機の納入に向けた交渉権を獲得、このほど包括契約を締結したと発表した。3案件合わせると120MW相当の発電出力となる見込み。

 契約は、ゾルル社が2020 年10月までに建設を計画している3案件の地熱発電所の開発において、蒸気量や圧力が、包括契約で取り決めた蒸気タービン・発電機の仕様範囲に合致する場合などの条件下において独占的に交渉できる契約。

 トルコでは、人口増加を背景に電力需要の増加が予想されており、発電所の建設が数多く計画されている。東芝は、ゾルル社のアラシェヒル地熱発電所やクズレデレ第3地熱発電所向けに蒸気タービン・発電機を受注している。また、2016年1月には同社と地熱、火力、水力発電所の建設における協業の覚書を締結しており、事業性調査の段階から新規建設の計画に参画できる体制を整えている。

 東芝は、1966年に商用機として日本国内初となる20MWの地熱蒸気タービン・発電機を納入して以来、北米、中南米、東南アジア、アイスランドなど世界各国に54台、3,519MWの発電設備を納入し、世界トップの23%注のシェアを占めている。今後も、地熱発電をはじめ、水力発電、風力発電、太陽光発電など多様な再生可能エネルギーの安定供給に向けた取り組みを世界各国で展開していく。

 注・出典:Bloomberg New Energy Finance(2017年2月)

<対象となる計画案件>

クズレデレ第4地熱発電所(予測出力40MW)

テッカハマン地熱発電所(予測出力40MW)

クズレデレ第5地熱発電所(予測出力40MW)

   ニュースリリース