ヤマザキマザック(愛知県大口町)は8月30日、高出力の8kW発振器を搭載し、さらに加工能力を高めたファイバーレーザ加工機「OPTIPLEX FIBER Ⅲ(8kW)」シリーズを発表した。
OPTIPLEX FIBER Ⅲ(8kW)シリーズは、高出力化と送り軸の加速度向上により、従来機と比較して素材や板厚を問わず生産性が大幅に向上、さらには厚板軟鋼の窒素加工にも対応するなど高い加工性能を実現している。
CNC装置は19インチの大型タッチパネルを採用した「MAZATROL PreviewG」を搭載し、加工プログラミング時の操作性を向上させている。また、レーザ光を最適制御する「マルチコントロールトーチ」や各種「インテリジェント機能」、加工条件の一元管理・他機への展開を容易にする「加工条件ネットワーク共有機能」やQRコードの読み取りで加工プログラムを呼び出す「QRコードリーダ機能(オプション)」などにより、高品質な加工と段取り時間のさらなる削減を実現している。
自動化対応では、拡張性のある自動化システムとして定評のあるEMC(Extensible Manufacturing Cell)やQUICK CELL3015などマザック製システムとの接続のほか、システムインターフェースのオープン化により他社製システムとの接続にも対応し、柔軟なシステム構築を可能としている。
価格は1億2,230万円(税別)からで、2機種で年間45台の販売を目指す。
同社は9月5日、6日に美濃加茂製作所ワールドテクノロジーセンタで開催する「マザックレーザテクノロジーフェア」に同機を出展し、全世界での販売を開始する。