JAアオレン、弘前にジュース新工場
2017/8/11 7:00
農産物加工の青森県農村工業農業協同組合連合会(JAアオレン)が青森県弘前市に建設していた新加工施設が完成し、8月から本格稼働した。独自技術の「密閉搾り」で作るリンゴジュースの販売が伸びており、既存設備と合わせた1日(8時間稼働)あたりの生産能力を従来の1.5倍の90トンに拡大した。
新加工施設は一部2階建てで延べ床面積は約1600平方メートル。投資額は16億5800万円で、2016年9月に着工、17年6月末に完成した。
密閉搾りは酸素に触れずにリンゴを搾るため、酸化による変色を防ぐ添加剤が不要で、リンゴ本来の味や香りを保てるのが特徴。密閉搾り商品はJR東日本管内の自販機販売が特に好調で、16年度はJAアオレン全体の売上高約28億円の過半数に達したという。
新加工施設はすべての果物・野菜の密閉搾りが可能で、ピューレ類も加工できるため、JAアオレンは今後、密閉搾り商品をリンゴジュース以外にも広げていく方針だ。