(株)トプコンは7月7日、100%子会社である(株)トプコン山形(山形県山形市)内にトプコンの主力製品である測量機器の製造拠点となる新工場を開設したと発表した。
トプコン山形は、これまで(株)トプコンの眼科用医療機器などの光学機器を製造してきた。増設される新工場棟は、従来の本社工場に匹敵する規模を有し、最新製造設備を導入、主にトータルステーション(*1)の生産を行う。中でもモータードライブ機構を搭載したロボティックトータルステーション(*2)は、世界最小・最軽量、また世界最速の高速回転性能を有しており、世界規模で高いシェアを誇る。
このような高精度なトータルステーションは、屋外かつ工事現場といった過酷な環境下で使用されるため、高品質・高い信頼性が要求される。
従来の精密医療機器製造のノウハウに加え、精密光学技術を凝縮した最先端の測量機器の製造をトプコン山形に集約することで、Made in Japan・日本のモノづくりにこだわった高品質な製品による差別化を図り、(株)トプコンのグローバルな事業展開を支える基幹工場としての役割を担っていく。
(株)トプコンは、世界規模で拡大する社会インフラ整備に対応すべく、今後も高品質な製品を供給していく。
*1 距離と角度を高精度に測定できる装置。角度は1″(1/1,296,000度)程度の分解能を持つ。距離は数mm単位の精度を持ち数キロメートルの範囲を計測できる。
*2 測角機構にモーターを搭載することにより、測量作業を一人で効率的に行える。
<新工場概要>
目的:測量機器(トータルステーション等)の製造
所在地:山形県山形市漆山字石田547
規模:延床面積約3,000m2(1階建)
生産開始:2017年7月
<株式会社トプコン山形概要>
所在地:山形県山形市漆山字石田547
設立:1946年12月28日
売上高:11,242百万円
社員数:261名
事業内容:眼科医用機器、眼鏡店向け機器、光計測機器等の製造