中西製作所、群馬・伊勢崎宮郷工業団地に工場用地取得、投資額30億円

 業務用厨房機器を製造する中西製作所(大阪市生野区)は6月30日、群馬県伊勢崎市の伊勢崎宮郷工業団地に工場用地を取得した。新工場は2018年2月に着工、2019年4月の操業開始を予定している。

群馬県発表資料

 同社は、県内外に工場を有しており、自社製造の業務用厨房機器を販売している。今回、さらなる事業規模拡大のため、同工業団地内に工場を新設する。同工業団地は東毛広域幹線道路や高速道路へ近接し、現拠点や取引先へのアクセスに優れていることなど、良好な立地環境を評価した。

 同社は2017年3月期の単独売上高258億円の約半分を給食センター向けの機器が占めるが、今後は少子高齢化の影響で需要の大きな伸びは見込めない。これまで厨房内の機器の置き方や運営方法なども提案してきたノウハウを生かして、蒸気調理機器など総菜工場向けの営業に力を入れる。

 中西製作所は大阪市と東京都中央区に本社を置く。日本マクドナルドの厨房機器も手がける。唯一の生産拠点の奈良工場では市町村合併などを背景にした学校向け給食施設の見直しなどで、15年からフル生産が続いていた。

<新工場概要>
所在地:群馬県伊勢崎市東上之宮町(伊勢崎宮郷工業団地)
土地面積:33,340.1㎡
土地取得日:2017年6月30日
着工予定:2018年2月
操業予定:2019年4月
総投資額:30億円