ダイドーグループホールディングス(大阪市北区)の100%出資子会社で、ドリンク剤受託製造市場でトップクラスのシェアを誇る大同薬品工業(奈良県葛城市)は5月26日、群馬県館林市に新工場を建設すると発表した。
近年、国内のドリンク剤市場は、少子高齢化やエナジードリンクなどの新たなカテゴリー商品の台頭等により厳しい市場環境が続いているが、一方で消費者の健康・美容志向の高まりによって、美容系ドリンク剤を中心に伸長傾向が見られる。
こうした市場環境の中、大同薬品工業では、取引先のニーズに迅速に応えるため、首都圏に新工場を建設することにした。高い製造品質と安定的な供給体制を整備し、さらに近年高まりを見せているBCP対策の一環として生産のリスク分散にも対応することで、取引先の様々な要望やニーズに応えることが可能となる。
大同薬品工業はこれまで半世紀以上にわたって培ってきた製造ノウハウや高い製造品質を強みに、多くの取引先から高い評価を得ている。新工場建設によって、更なる信頼の獲得と成長を目指していく。
<新工場の概要>
名称:関東工場
建設予定地:群馬県館林市下早川町字内屋110番7
敷地面積:約27,000m2
工事終了年月:2019年末
稼働予定年月:2020初頭
生産品目:ドリンク剤
生産能力:年間1億5千万本
設備投資額:約60億円
<大同薬品工業株式会社>
創業:1956年7月
売上高:91億円(2017年1月期)
本社・工場:奈良県葛城市新村214-1
事業内容:ドリンク剤の研究・開発・製造
生産能力:年間約3億5千万本
主な取引先:大手製薬会社、健康食品メーカーなど