オークマは5月9日、本社新工場Dream Site 2(以下:DS2)の部品工場が完成し、稼働を開始したと発表した。投資額は約100億円。建物面積は1万1,000㎡。中・小型旋盤・研削盤用の部品加工を行う。
従来、多品種少量の重量部品の加工システムではロボットの活用が難しかったが、DS2部品工場では高度なロボット活用を図り、完全自動の部品加工システムを構築した。また、全ての部品にワーク ID(識別タグ)を装着し、部品の所在を正確に把握・管理し、加工・物流の指示を俊敏に行う。さらに、工場全体の生産の進捗、機械の稼働状況を見える化し、データ分析をリアルタイムで実施。現場の改善力で日々進化する工場を目指す。
世界各国で第4次産業革命の潮流の中、IoT・ビッグデータ・AI・知能化技術等の進化に伴って、ものづくりの変革が加速している。量産レベルの生産効率を保ちながら多品種少量生産を実現する「スマートファクトリー」の構築が進んでいる。オークマは、いち早く2013 年5 月に本社で自己完結一貫生産型のスマートファクトリー Dream Site 1(以下、DS1)を稼働させ、IoT 活用の高効率・高付加価値生産に取り組んできた。