東ソー(東京都港区)は5月9日、南陽事業所(山口県周南市)で合成ゼオライトの一種であるハイシリカゼオライト(HSZ)製造設備を増強すると発表した。
投資額は約100億円。生産能力は現有能力比で30%増加する。18年5月の着工、19年3月の完工、19年8月の商業運転開始を予定している。
HSZは耐熱性や耐酸性を有する合成ゼオライトで、環境負荷軽減を目的とした自動車排ガス浄化触媒や石油精製・石油化学分野の触媒用途、揮発性有機化合物(VOC)の吸着除去剤などの環境浄化分野向けなどに販売を展開している。
自動車排ガス浄化触媒は、規制の強化・厳格化により高性能グレードが求められており、また新興国需要の早期拡大が見込まれている。
同社は、自動車排ガス浄化触媒用HSZの開発に積極的に取り組んでおり、高性能グレードの開発を進めるとともに、製品供給体制を拡充し、需要拡大に対応する為、生産能力増強を決定した。
<設備投資概要>
所在地:山口県周南市開成町4560番地(南陽事業所)
投資額:約100億円
対象設備:ハイシリカゼオライト製造設備
生産能力:約30%増(現有能力比)
着工:2018年5月
完成予定:2019年3月
商業運転開始予定:2019年8月