村田製作所は4月21日、5月より出雲村田製作所(島根県出雲市)が敷地内に第2厚生棟・物流棟を順次建設すると発表した。
積層セラミックコンデンサは、特にスマートフォンを初めとする通信機器向け、電装化が進展する自動車向けの需要が著しく増大している。村田製作所では、積層セラミックコンデンサの生産を日本国内のみならず海外でも行っており、この中で出雲村田製作所は、積層セラミックコンデンサの開発・生産のマザー工場に位置づけられている。今回の新たに建設する第2厚生棟は福利厚生施設の充実を、また物流棟は、構内物流の簡素化・合理化を目的としている。
<生産関連棟の概要>
構造・規模:第2厚生棟:鉄骨造 6階、物流棟:鉄骨造 3階
延床面積:第2厚生棟:7,319㎡、物流棟:4,640㎡
建築面積:第2厚生棟:1,470㎡、物流棟:1,914㎡
工事期間:第2厚生棟 着工2017年5月、竣工2018年5月
物流棟 着工2017年6月、竣工2018年5月
総投資額:38億円
■積層セラミックコンデンサ:
コンデンサとは一時的に電気を蓄える機能を持った電子部品で、電流に含まれるノイズを取り除いたり、必要な信号だけを取り出したりなど、電子回路の中でさまざまな形で使われています。積層セラミックコンデンサは、小型化・大容量化のために、電極を印刷したセラミックシートを何層も積み重ねたコンデンサ。
電気および電波を扱う機器には必ず使われ、スマートフォンでは1台あたり約750個、ノートパソコンで約800個、自動車には約1,000~3,000個搭載されている。
以上