商工中金は3月31日、「グルーバルニッチトップ支援貸付制度を活用し、国産バネ工業(大阪府大阪市)に対し、りそな銀行と協調して、ベトナム現地法人の本格稼働に必要な資金1億円を融資したと発表した。
国産バネ工業は、金属加工部品製造を専門に行っている。特に、ワイヤーハーネス、コネクタ端子、シールド部品、高電流通電端子など自動車に組み込まれる電装関連部品を製造しており、ハイブリッドカーをはじめとした次世代自動車に多数使用されている。他社が追随できないプレス加工技術を強みに、同部品の製造においては高いシェアを占めている。
同社は、自動車や電子機器メーカーのグローバル化に伴う現地での部品調達の増加に対応するため、平成25年3月にベトナム現地法人を設立した。今回、ベトナム工場をアジア各国の日系および現地企業向けの販売を強化して、海外売上の伸長を目指す事業計画を策定した。